2014-04-22

3日に一度だとついつい存在を忘れるこの日記
たまった分の消化をどうしたものか、毎度数回分のネタがあればいいんだが
あ、一個あった

もうじき、20年になる
20年前の5/1、F1グランプリの第三戦、サンマリノはイモラ・サーキットで大きな事故があった
その悲劇を知らくなとも、モータースポーツに興味のない、非文化的な人にも、アイルトン・セナの名は知られている
きわめて攻撃的で独善的な稀代のこの偉大なる選手がいなければ、その時代のF1界隈は華やかさを半減させていたことだろう
彼はブラジルの英雄だった
葬儀は国葬とされ、遺体を載せた車が通る沿道には、100万人の市民が彼を迎えたという話だ
当時の自分はまだ小学生で、その様子をテレビのニュースで眺めた記憶はもう朧気だ
だが、鮮明に覚えている映像がある

奇しくもそれは彼の亡くなる1年前、93年ののヨーロッパ・グランプリ
ホンダの撤退で、退屈になると予感されたF1の世界は、まったくそんなことはなく盛り上がりを見せた
大雨のなかのレースで、ほとんどの車はスピードを落として、レースというよりは巡航といったペースでマシンを走らせていた
だが、一人だけ空気を読まずにレースを始めた男がいた
大雨で、視界も利かず、いつ車がスリップしてもおかしくない中、300km近い速度で滝のような水しぶきを上げて、彼は走った
あっという間、それこそ数ラップのうちに前を走る4台を追い越して、豪雨の向こう側、表彰台まで駆け抜けた
天才、音速の貴公子の異名は彼のために用意されたといって過言ではないだろう
不幸な事故でブラジルの国民全員とそれ以外の国の国民の全員を悲しませた最期まで、彼は伝説の人だった
こんな話を思い出したのは、家庭内引越のドタバタで、黄色の子供用ヘルメットが出てきたためだ
セナに憧れて買ってもらった、黄色のヘルメット

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