2014-09-16

ここ数日、早寝早起き生活。
子供の寝かしつけで一緒に寝てしまい、明け方か真夜中に目を覚ます。
これはこれで良いサイクルなので (遅寝で何かしようとすると遅寝どころか “ほぼ徹夜” が増えるから)、維持出来るなら維持したいね。
ただ午前中と午後に1回ずつ物凄い眠気の波が来る。
単にサイクル構築過程での皺寄せだと思うんだけれど。
身体が慣れて日中眠くならなければ良いな。

 

にくきゅーさんと深夜に話してる最中に、VOCALOIDの「機材欲しいP」を思い出し、話題に出した。
とても良い曲を作る人だったんだけれど、「ミク好きキモい」とブログに書いて炎上した人。

機材欲しいPとは – ニコニコ大百科
ついに「俺はミクの付属物じゃねえ!」とぶち切れるボカロPが現れた

関連して、先日知り合いのイラストレーターさんが言っていた事を思い出した。
掻い摘んでまとめると、「キャラがエロいとかキモい、自分は “美しいもの” を描きたいだけで、その結果として今描いているイラストがあるので、”○○たんペロペロ” 的文化は本当に気持ち悪いと思うし嫌いだ」という話だった。

この2つの話に共通しているのは、「本質を評価しろよ」というところなんだと思う。
“初音ミク” という記号が付属していない “音楽そのもの” で良い悪いを語れ。
“キャラクター” という記号が付属していない “イラストそのもの” で良い悪いを語れ。
音楽を聞けよ!イラストを見ろよ!表面的なところで評価してんじゃねーよ!という。
多分こういう話だよね。

言いたい事は分かる。
例えば先日、がくとんくんにガンダムのアニメ曲を無茶苦茶大プッシュされたので聴いてみたけれど、俺の感想としては「格好良いけれど自分の好みではない」というものだった。
その為、(あまりに凄い良いと推されていたので) 思わず「ガンダムへの思い入れがあるから凄い良く聞こえるんだと思うよ」と言ったりもした。
でも俺はこれを、思い入れで見ているから、本質を見ていないから “キモい” とか “駄目だ” みたいな意味合いで言った訳ではなく、それはそれで良い事だと思っている。

まず前提として、”作品” には何らかの “属性” を “個々人” でつける。
例えば、属人性やジャンル、カテゴリ、そういったものが属性になる。
「○○さんの作った」「○○さんが出演している」「○○くんが勧めていた」みたいな、”自分の知ってる誰かに関連する作品”や、「東方や初音ミク関連である」「エレクトロニカ系の音楽」「写実主義の絵画」みたいな “自分の知ってる系統に属する作品” みたいに。

この “属性” は作品の存在を知る切っ掛けにもなる。
自分の好みの “属性” がわかっていれば、自主的に作品を探しやすい。
更に、属人性がついてる作品であればより優先的に鑑賞しようとするだろう。

また、その作品を評価する際の手がかりにも “属性”” は使われる。
同一属性間で相対評価をつけていく訳だ。
“音楽” に属する作品同士を比べて、どちらがより好きか。
これを掘り下げ “エレクトロニカ” に属する作品同士を比べて、どちらがより好きか。
更に掘り下げ “Aさんの作った作品” に属するもの同士を比べて、どちらがより好きか。

作品そのものを “本質” とし、それしか見ないとするなら、その作品は宙に浮いてしまう。
属性も同時に見なければ、その作品は世界との繋がりを持たないものになってしまう。
偶然その作品に触れた人が、作品がある、という事だけを認識して、そこで終わりだ。

ただ、普通そうはならない。
自分の知っている “何かの属性 (大きく音楽、掘り下げてエレクトロニカみたいに)” に当てはめて評価をしたり、もしくは “新しい属性 (この作曲者は○○というのか、Vocaloidというソフトを使っているのか)” を認知して今後の評価基準にしたりする。
そして場合によっては別の誰かに “○○オススメ” の属性をつけて渡したりする。

つまり何らかの作品は、付加情報があって初めて “作品” として成り立つ。
(余談だけれど、ここを突き詰めたのが所謂 “現代アート” なんだと思っている。時として付加情報だけで作品を成立しているものもある。コンテクストとか言われるアレ。)

だから、「ガンダムへの思い入れがあるから凄い良く聞こえるんだと思う」ので良いのだ。
というか当たり前の話なんだ、(多分) “ガンダム” 属性の中で大きく評価されたものを “音楽” 属性の中で評価した結果の齟齬が生じても。

そして冒頭の機材Pとイラストレーターさん。
前提として「本質のみで評価」は有り得ない (本質のみで評価されたいのであるなら、まだ属性情報が少ない子供に評価してもらうと良いね) という事を踏まえて。
評価された事に対する嫌悪感や敵対意識は、評価されたい属性と、実際評価された属性との齟齬が生じた悲しい結果なのだきっと。
機材Pは音楽やエレクトロニカ属性で評価されたかったんだけれど、初音ミク属性で評価されちゃった。
イラストレーターさんは (美しいもの、だから美術?芸術?それは高尚なものだ) 属性の作品を作っているつもりだったから低俗な「エロい」という感想が出てくる事は有り得ないはずだったんだ。

という訳で、機材Pとイラストレータさんの話に、何となく感じた違和感を自分なりに整理してみた。
もっと掘り下げたものも書いていたけれど、あまりにも長くなってしまったので途中で中断。
次回以降少しずつ書き加えながら分割して日記としようかな、こういう思考整理はやっていて非常に楽しい。

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