2014-02-09

手違いでうっかりSteamアンインストールしてしまった。
うおおお。
再ダウンロード祭りじゃ。その間、原稿を進めればいいものを、ダウンロード中にFarcry3を起動。
暫く振りにやってみたけど、やっぱりこのゲームの中毒性は凄い。
歴史的駄作と呼ばれた、Farcry2から4年後に出て、賛否両論ありつつも、結構高い評価となったようだ。
個人的には、駄作と呼ばれた2のUIの一部が継承されていたら凄くよかったんだが。
2では地図とGPSを両手に持って、走り回ることが出来る。これが良い。
画面切り替わって、その間ゲームがポーズしてしまうのは、なんだか緊張感がスポイルされて物足りない。
中毒、といえばこのゲームはまさにそれが一つのテーマとしてゲームに組み込まれていることが、よく語られる。
具体的にはストーリー。主人公は麻薬と人身売買を扱う、巨大な組織と様々な理由で対立していく。昔の白人酋長のように、各地で闘いを重ねた主人公を、組織に虐げられた島民たちは戦士、英雄として認めていく。そして、その快感の中毒となっていく主人公……。
他にもある。これはゲームの小道具だが、主人公は状況に応じて野生の植物を調合して作る、クスリを腕に注射して力を発揮する。
ただ、このクスリ作るのが結構面倒(レシピも集めなきゃいけない)なので、もっぱら、初回プレイは回復アイテムとしか思ってなかった。
もうおわかりと思うが、腕に注射器と聞くとやっぱり思い浮かべるのは麻薬。
主人公は生き延びるために、沢山の薬物を摂取していく。銃撃戦の最中に体力がなくなったり、動物を狩る時に匂いを探知したり、水に長く潜るためにもやっぱり駐車。まるで麻薬中毒患者のように。
そして何度も幻覚を見る。
プレイヤーと主人公は、現実と幻覚の波が揺らぐ世界に、クラゲのように浮かぶ。海が凪いだ時、果たして彼らは何を見るのか。

そうした、ストーリーと小道具を効果的に演出に絡めてゲームを組み立てていく、これを佳作と言わずに何をもってして、Farcry3を評価すればいいのだろう。
細かく云えば、ちょっと残念な箇所はいくらでもあるにしてても。糞なUIとか糞なUIとか。突如、幻想空間で始まる不思議で残念なボス戦とか。中盤の折り返し、次の島に渡る前の1箇所で良かったんじゃないのか、あれ。

ストーリーの部分で触れるのを忘れたが、今作には魅力的なキャラクターが多い。そして、海外のゲームにしては珍しく、女性が美人(これ大事)。
でも麻薬(?)と戦闘中毒の主人公は、可愛い女の子と浜辺でロマンスよりも、ドンパチの方がお好きなご様子。
最初に主人公を助け、刺青を施し、島での生き方を教えてくれる、シャーマン(?)。彼には思いを寄せる女性がいるそうな(誰だかバレバレ)。
海賊のボス、モヒカンオリンピック代表(パッケージのあいつ)であるバースは言わずもがな。
麻薬中毒で残念なジェダイ・マスターのような言動の目立つ闇医者。
主人公が海賊のボスを始末した瞬間、島の雲行きが怪しくなったと見て、とっとと退散するステレオタイプなアメリカ人のようなCIAの工作員。
主人公を巧みに誘導し、自分の目的(多分、島の支配権の問題)を叶えようとする、現地戦闘民族の長であり、エキゾチックな美女(人によって評価が分かれそうだが)。

それからFPSの主人公にしては、この主人公は結構喋る。珍しい。
ただ、肝心の主人公のキャラクターに対しては、にわかに首肯しかねる部分もある。
当初の目的「皆で島から脱出」はそれを叶える手段だった、海賊や人身売買組織との「闘い」に置き換わっていく。
動機は復讐。
実にシンプル。
この辺から、プレイヤーも主人公に対する見方が変わってきそう。というより、感情移入の対象にはもうならないだろう。感受性のあるプレイヤーは、彼をここで見限るかもしれない。
もう少し、葛藤があっても良かったのではという気もするが、そうすると説教臭くなってきそうか。難しい。

後半はもう一波乱あるのだが、それも別段、驚くにはあたらない展開で、やっぱりちょっと物足りない。

個人的には、主人公を利用して島の支配を目指そうとする、族長の女と彼女の率いる私兵たちとの間に、一悶着あって、それが最後のタスクになってよかったはずだが。そこはあっさり解決。
やっぱり、ちょっと物足りないな。

もしも、自分が脚本家なら例の女族長に思いを寄せる、主人公の恩人であるシャーマンを利用して、彼を裏切り者に仕立て上げる。彼は喜んで裏切る。女族長にそう頼まれれば嫌とはいえないのが彼だ。
せっかく助けた仲間たち、彼らを助けるためのステージは攻略の結果で結末が左右されたらどうだろう。
思いついたエンディングの候補。

・皆殺し→助けに来たつもりが、怯えた友人たちに後ろから撃たれてバッドエンド。
・最低限の殺傷→女族長とシャーマンは見逃す→友人たちと脱出するが、自分を見失い、虚無感に打ちひしがれる主人公。ノーマルエンド(ちょっと暗め)。
・ステルス、ノーリーサル→女族長を説得→その後、色々あって島から脱出。本編のノーマルエンドへ。
・女族長とシャーマン以外皆殺し→女族長の伴侶となる→邪魔者のシャーマンと友人たちを殺害。本編のもう一つのエンディングへ。
・華麗にスルーして一人で帰る→無事、故郷に帰るが薬物中毒で廃人になる。アブノーマルエンド。

トゥルーエンド(ハッピーエンド)はないのか、だって?
このゲームにそんなものあるわけがない。似合わない。

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