2015-06-27-その2

先に入校していた先輩たちが去っていき
新たに、1週間前の自分たちと同じ境遇の子たちを見とめる
ああ、そうか
自分たちが先輩になっているんだと、気付き、月日の経つ早さを……いやいや
そもそもサイクルが早いんだから、2ストみたいなもんだから

なんか1日か2日くらい経つと、やたら新しく入ってきた子たちに質問を受けるようになる
最初は先生と間違えられているのかと、その度に「僕はあなたたちと同じ教習生ですよ」と
前置きしたり「教科書読もうね」と言ったり「練習問題に良い問題あるよ」と諭したり
あれもう完全に先生じゃん俺、これ
午前で教習終わると暇だからって、貸出自転車全部の空気を入れ始める
しまいには「助けて! 寮のWi-Fiのつなぎ方がわからないの!」
サポートセンターか俺は

—————ここから—————
あのなあ、オジサンはな
みんなと一緒の教習生なの
最近は路上に慣れたせいか、運転は日に日に適当になっていく一方なの
縦列駐車とか、方向転換とか、楽そうに決めてるけど、実は必死なの
わかってわかって……お願いします、何でもしますから
—————ここまで—————

とかいう、心の声を奥にしまっておいて
笑顔でにこやかに「僕も先輩方や先生に教わってきたからね」「一緒に頑張ろうよ」
おいおい、悪いものでも食ったのか
実はそうなんだ
変なやつだと思われたくないから、食堂の野菜を毎日少し食べてるんだ
お陰で身体の調子がおかしくてな
朝は早くに目が覚めるし、夜はすぐに眠たくなる
俺、どうしちゃったんだろう……大丈夫か、俺

教習生「あのぉ」←面倒な用事がこの後つづく
俺「おk」
なにこの俺、超ポジティブの超良い人というか正義の味方じゃんこれじゃ
見た目はアレなのに、なんか人気者になった気分
新しく来た人、イケメンの話しかけんなオーラ出して煙草吸ってる子とかにも
「へい、お疲れっす。なにそれマリファナ?」
↑第一声がこれ
返事はいつもの「あ、はい。いやただの煙草です」と返される
勿論めげない、こりない、気にしない
仲良くなった後で「あの時点ではぼっち覚悟してたんですよねえ」と言われた
なんだ俺と一緒じゃねえか
「皆よりちょっと年いってるし」
うんうん
「輪に入ってきづらいなって」
わかるわかる
「別に一人でも平気ですし」
ふははは残念だったな、ここに俺がいるかぎり、それは不可能だ
成人なら今すぐ食堂に行ってビール飲もう
未成なら仕方ない、喫煙所でこっそり飲もう

そういうこともあってか、後半は先生にも「今期の教習生は全員が仲良さそうだねえ」と
言われたとかなんとか
比較的20歳過ぎた子が多かったのと、落ち着いた感じの人が多かったからなんだろうけど
確実に言えるのは、一番うるさかったのは俺
後になって、校長先生にはちょっと褒められたのよ
ちょっとだけだけど「周り仕切って、困ってる子を助けてくれたみたいだねえ」と
そんなに深く考えて行動してたわけでなく、年行ってる人間が真っ先に動いてた方が
周りの若い子が安心するするかな……と
ただ、これが後の悲劇というか喜劇というか、なんというか
トラブルの種というかフラグになっていくんだけど

卒業検定で使う経路と指定される停車場所を覚えとかなんきゃいけなかったんだけど
地元でもない道を普段なんとなく走ってるだけで、覚えられるわけないだろと
学科でも技能でも、完全に開き直る俺
高速の帰りでも見事に道を間違えたしな
なので「あらかじめ経路覚えておいてね♪」と先生に言われるも
ハンドルもった瞬間「道わかりませーん」←俺
先生というカーナビを速攻で活用する、教習生の屑

人生ノープランの31歳児の免許合宿日記、いよいよ感動の最終回

書き溜めゼロで一気に行くぞ
はいキックダウン(高速道路で加速のためにアクセルを一気に踏み込んで、ギアを自動的に一段下げること)

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