「黒い砂漠」ファーストインプレッション

年に1~2回、唐突に「MMOやりたい!」と昂ぶる事がある。
大抵思いつくだけで、じゃあ今何が面白いのかを調べたりしている内にお腹いっぱいになり、実際に何かやる事は希。
けど今回は珍しく前々から気になっていたタイトルがあった事もあり、思い切って手を付けてみた。

1つは表題にある「黒い砂漠」で、もう1つはつい先日サービスインされた「ドラゴンズドグマ オンライン」。
両方触ってみて、「黒い砂漠」の方が肌に馴染む感じがあったので、それの現時点での感想を。

黒い砂漠を一言で表すと、シームレスな1つの世界に多数のプレイヤーが接続するMMOタイプのアクションRPGとなる。
特に強調したいのは “シームレスな世界” である事と “アクションRPG” である事の2点。
イメージとしてはMMOで遊ぶElder Scrollsシリーズ (OblivionやSkyrim)、エリア切り替えのないドラゴンネストみたいな感じかな。

世界全体が幾つかのエリアに分かれていたり、建物の内外が別エリアだったりと単位は様々だけれど、大抵のMMORPGでは世界が区切られている事が多いのに対して、黒い砂漠では前述の様にシームレスな世界が構築されていて区切りがない。
国から国を移動するのも、街から外に出るのも、買い物をしに建物に入るのもシームレス、エリア切り替えのローディング等は発生しない。
小さいことの様だけれど、このシームレスなオープンワールドである事の意義は大きくて、世界が地続きである実感が生まれ、仮想現実感や生活感を味わう事が出来る。

行き交う人々とすれ違いながら街道を歩き、国境の関所を抜け城下町に入る。
宿の2階に上がり窓の外を眺めると、街の通りは人々で溢れている。
そんな情景が一続きのものとして、ごく普通に存在するのが黒い砂漠なんだよね。

加えて黒い砂漠はアクションRPGなんだ。
攻撃したい敵を指定したら自動的に闘ってくれるのと、ボタンを押す事で剣を振り攻撃をかわすのだと、後者の方が自分が操作している感覚が強い。
進みたい方向のボタンを押すとそちらに進み、マウスを振れば視点が変わり、ジャンプも出来て剣も振れる。
オープンワールド系のゲームにアクション要素があると、自分がその世界に直接関わっている・参加している感覚が強く味わえて楽しいのは、OblivionやSkyrimをプレイした事のある人なら分かりやすい感覚だと思う。
ついでに細かいところだけれど、黒い砂漠は段差や壁、建物なんかに比較的自由によじ登る事も出来る。
ゲーム的に意味があるのか無いのかは置いておいて、立体的な世界の中で、見た感じ行けそうな場所に実際に行けるのって凄く楽しい。
この世界を自由に歩き回れる楽しさは、RPGに限らずGTAシリーズなんかでも味わえるね。

そしてこれらをMMOで実現しているのが、黒い砂漠の一番の魅力だと感じる。

前述の様な実在感の強い世界に、スクリプト制御ではない実在の人間が多数参加している。
街の倉庫や取引所前には沢山のプレイヤーキャラクターが集まっている。
クエスト消化の為に街道を走れば、同じように何かしらの目的で走り回るプレイヤーがいる。
パーティーを組んでいなくても、ダンジョンで他のプレイヤーと鉢合わせたりする。
しかもかなりの自由度を持って自分で操作でき歩き回れる、途切れのない地続きの世界で。

様々な場所で他のプレイヤー達と遭遇する事で、活きた世界をひしひしと感じられる楽しさが黒い砂漠にはあるんだよね。
これはMOタイプのゲームや、MMOでもアクション要素の少ないゲームでは味わえない感覚だと思う。

その他、料理から鍛冶まで様々な生産活動があったり、あちこち探検したりNPCから話を聞いたりする事自体がゲーム的に意義のあるシステムになっていたりと、オープンワールドである事を巧く活かしてるなぁ、と感じさせられる。
これについての掘り下げは、長くなってしまったので次回以降に。
代わりに気になった点にも軽く触れておきたい。

まず前述の様に地続きで活きた世界であるにも関わらず、システムやゲームバランス的な面で、他のプレイヤーとの関わりが薄い点。

調べてみたら、元々かなりハードコア仕様のゲームバランスやシステムだったみたいなんだけれど、プレイヤーの様々な意見等を取り入れていき、全体的な難易度が下がったみたいなんだよね。
結果として十分一人で活動できてしまう世界となり、特別パーティーを組み他人と共闘する必要性が殆ど無くなってしまった。
まだ初めて間もないので実際のところは分からないけれど、ボス含み大抵の敵は十分一人で勝利する事が出来てしまうらしい。
更に、他のゲームでも良くあるシステムだけれど、レベル差が一定以上 (wikiによると11) 開くと、パーティープレイ時の経験値分配システムが働かなくなるらしい。

またリアルマネートレード防止等の理由から、他のプレイヤーと直接的なアイテム取引が出来ず、交易所に商品を登録してやりとりする形になっている。
更に交易所への商品登録時に付けられる値段は、その時の流通量や取引価格に応じて上限下限が決まってたりする。
その為、露天を開いて他のプレイヤーと直接交渉をして売買をしたり、新規に始めた友人にお古の装備やポーションをプレゼントしたり等が出来なくなっている。

前者のゲームバランスに加えて、直接取引の出来ないシステムである事が、他のプレイヤーとの関わりの薄さに拍車を掛けている部分は感じられ、うーんと考えてしまう部分は確かに存在する。
これらの掘り下げも、また次回以降で行いたいな。

最後に、個人的にとても印象深かった出来事を。

あるクエストで辺鄙な場所にある塔に登ったんだよね。
そこでクエストオブジェクトをクリア後、他に何かないかなとその場所から更に上に登ったんだ。(既に触れているけれど、このゲームは探検による発見がゲームシステム的に有利に働くので、ついついオブジェクト探しをしてしまう)
そこで更なるオブジェクトを見つけ、満足感と共に下に飛び降りたら、いつの間にか下には2人プレイヤーがいて吃驚したんだよ。
同様に相手も、いきなり他のプレイヤーが飛び降りてきたから吃驚したらしく反射的に剣を抜いてきた。
いやいや驚かせてごめんごめん、と声を掛けた流れから、彼等とパーティーを組んで暫く一緒に遊んだんだよね。
一緒に遊んだと言っても、ついて行く旨相手に伝えて一緒にモンスターを蹴散らした程度で、しかも最後は片方がフリーズし、進行が途切れたから落ちるねーともう一人も落ちてしまうグダグダな感じだったんだけれど。

最近のオンラインゲームの傾向として、「目的を提示し、メンバーを募ってそこへ向かう」ものが多かったと思うんだ。
予めパーティーを組んでいないと他のプレイヤーと出会わないMO型のゲームとか、ガチ勢主体のゲーム故に効率良い狩り場みたいなところに行かないと人と殆ど出会わないとか。
だから、グダグダではあったものの、この「途中で知り合った他のプレイヤーと行動を共にする」っていうのは、自分のMMO原体験であるUltima Onlineをぼんやりと思い出し、懐かしくとても懐かしく楽しかったんだよね。

そんな訳で、ゲームに仮想世界感や異国旅行的な何か、を求めている人に、黒い砂漠は本当にオススメのゲームです。

次回以降折りを見て、更に黒い砂漠の面白さや、逆に物足りないところなんかをまとめようと思います。

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