雪がとけると春になる(まだ降ってない)

毎年のことのようだが、正月の明けるこの時期、成人の日を前後して寒さがピークに達するように、感じる。

去年は東京が大雪に見舞われ、交通網が麻痺しかけたように記憶している。
今年はそれに備えて、靴に取りつける簡易アイゼンとも呼ぶべき、スパイクを家族分導入。
必要ないに越したことはないが、坂道の多い土地に暮らす、特に雪の少ない土地に住む人間にとっては、転ばぬ先の杖となろう。

なんにしろ、「大雪の日に転んで膝の皿を割った」などという、怖い話を聞いては、備えずにはおれない。怖がり症の身としては特に。

それはそれとして、引きこもりがちな自分だが、ここ数年、つとにキャンプへの憧れを抱くことが多い。
多分、ベア・グリルスが出演している、ディスカバリーチャンネルの某番組の悪影響だ。

数年前に、箱根でマヌケにも遭難しかけた愚を性懲りもなく犯すのかと冷笑を買うかもしれないが、どうも衝動というのは理性ではコントロールしがたい。

テントと寝袋と火を焚く道具、それから小さな鍋など、これから揃えなければならないが、なんとなく、それらの道具に思いを馳せるとワクワクしてくる。
実のところ、テントと寝袋さえあればキャンプとやらはできるらしいが、自然の中に身をおかれた時、人間は火を焚きたくなる。これは本能みたいなものに違いない。
実際、火は良い。
寒い時、温かいものを喫食すること以上の馳走は寡聞にして知らない。
強いていうなら風呂だが、キャンプに風呂を持参した話もまた知らない。
持てる荷物はごく少ない。移動の原則は徒歩が主になるだろうから。

それから面倒くさがりな癖に、料理を好む自分としては、野外で調理を楽しむ体験は実に魅力的だ。
贅沢は言わない。
朝食は程よく焼けたパンにバターを染みこむまで塗りたくり、卵は両面をよく焼き、ソーセージは火を止めた湯で温めたものが良い。味付けは塩胡椒とタバスコでシンプルに(まさしく英国式の調理方法だ。焼くか良く焼くかの2通りしか、イギリス人は知らないそうだ。しかも、味付けはほとんどしない。だから不味いと蔑まれる)可能ならば、カロリーと糖分のために食後の一服に、何か甘いものを添えたい。昼食は移動の合間に摂るだろう。ならば、片手で手軽に喫食できる、オニギリが良い。普段は紅茶党だが、この時ばかりは緑茶か焙じ茶を望む。夕食はとにかく温かいものが欲しい。鍋で袋ラーメンを煮込んで卵を落としたり、余力があれば、米を好みの具材で炒めた後に炊く、ジャンバラヤまたはパエリアなど。それからアルコール。これはウイスキーが欠かせない。山では熟睡が難しいそうなので、眠り薬にそれが必要だし、いざとなれば消毒薬にもなる(勿体無い)。

例によって、好き勝手書いたが、多分、上記のメニューを叶えようとすれば、食材と調理器具の重量をまかなうためには、テント等の重い物を諦める必要がありそうだ。
料理の本でも持って行って、それをオカズにしよう。飲み水が豊富に手に入る土地なら、米は良質な主食になりそうだし。乾麺も良さそうだが。

しかし、アマゾン等の通販サイトを覗くと、1人用の良さそうなテントの高いこと、富士山のごとし。別にいきなりヒルバーグ製(1人しか寝られない極小の幕屋が500ドル)を買うつもりなどないのだが、スノーピークやモンベル、アライなどの新し目の軽量テントはプラチナ製の値札がついている。
値段と評判をとって、私が欲しいと思ったのは、古くから登山家に定評のある、ムーンライト1型が良さそうだった。懸念材料は少し重いこと、狭さか。出入口が短辺側のため、必然的に前室が狭いというのも、少し気になる。ただ、野外生活に不自由は付き物だと思うし、我慢すればできるなら、そうしよう。

雪解け後の箱根の山で、軽装のまま1夜を明かしかけた自分なら、風さえしのげれば、なんとでもなる気がするため、ツェルトも検討した。
しかし、仮に2泊以上となると、ツェルトではやはり心もとないし、初心者は大人しくテントを使うべきとも思う。

コッヘルなどの調理器具は、消耗品とまで言わないが、どうせススやらで汚れるので、高級なチタン製は望まず、スチール製は重いので好まず、定番のアルミ製が良さそうだ。

こうやって想像するのは、いつでも楽しい。
子供の頃、遠足のしおりを出発当日にはボロボロになるまで読み返した日々を想起する。

ところで、これ日記だよな?
いいのかなこれで。

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