2015-11-09ーARMA3-分隊について

ぼちぼち
ぼちぼち、いろいろと素材が揃ってきた来た感じ
原稿のまとまった初稿を見てみると「おお、本になるんだなあ」という実感が湧く
ここからもうひと踏ん張りあって、校正という老眼まっしぐらな作業を分担してやっていくことになる
多分、最低でも2回くらいは
次の週末がラストスパートという見込み(じゃないと本が出ない)

これまで、何回かに分けてARMA3やFPSによく出てくる銃火器と兵科によって使われる(ことが多い)銃について語らせてもらった
そこで、今回はそうした武器を持った兵隊を、具体的にどれくらい集めて、どういう構成にしたら「分隊」というのができるのか、というのを書きたい
参考にしたのは、例によって米陸軍の編成なので、自衛隊や警察の機動隊とかとは全く異なる感じになるはず

よくあるライフル分隊の編成:
分隊というのは基本的には12人で構成される
ちょうど車3台で動きやすい人数
その内訳は分隊長(若くて有能な下士官または准士官)が頂点に、その補佐をするのが分隊長付軍曹(隊内きってのベテラン)でその横に通信兵や衛生兵が並ぶ
装備的には、分隊長以下は全員ライフルマンで原則的には素のM4カービンを持ち込むが、作戦次第では分隊長のM4にはM203などのグレネードランチャーを装着することも
その下に、4人で構成されたファイア・チームと呼ばれる、小さな班がつくことになる
班長(M4+M203)、SAW射手(M249)、グレネーダー(M4+M203)、AT射手(M4+AT4)
これらで構成された班が2つ、分隊長の指揮下に就いて作戦を実行することとなる
※最後のAT射手に関しては流動的で、地形や事前に得た情報如何によって、DMR射手と交代することもあるし、SAW射手やAT射手の弾薬の運搬役となることも(その場合の武器は素のM4)

さて、どうして同じような編成の班が2つもいるのか
12人も人員がいるのだから、色々な武器を持ち込めるのではないか
という疑問を持たれるかもしれない
が、班が2つあることで得られるメリットはいくつかある

一番大きなものは、指揮する側の都合
AとB、同じ装備の2つのファイア・チームがいることで、相互に援護しながら移動する時に命令が出しやすいのだ
そして誰がどの装備を持っているか、把握しやすい(1パターン覚えればいい)のも大きな利点
それから、シビアな話だが、負傷者や死者が出た場合に、すぐ代わりが立てられないと被害が大きくなってしまう点も、忘れてはいけない
特に、ARMAのようなゲームだと、リスポーン出来てもすぐに現場復帰というわけにもいかないし、そもそもリスポーンできないミッションかもしれない

そういうわけで、分隊は分隊長に都合の良い構成にした方が、何かと便利というわけだ
これは分隊が小隊や中隊……連隊など、部隊の規模が大きくなっても原則的に変わらない

軍隊というのは、民主主義とは遥か遠い組織構造をしており、少数の高級将校が立てる作戦に対して常に都合の良い組織でなくてはならないのだ。しかし、それが現実的に民主主義を守っているという皮肉を、日常の時の中で過ごしている、多くの人は忘れている(ナレーション:屋良有作)。

話がそれてしまった
分隊長の率いる、指揮班の存在とその指揮下にAとBという、2つの班としてファイア・チームがあることを覚えてくれればそれでいい
では、その指揮系統はどうなるか……軍隊においては命令を出す人、命令を実行する人、それを中継する人の相互連携が非常に重要となっている
分隊長の直下にはファイア・チームの班長たちがそれぞれ対等の立場で就く、それ以外の各分隊員は自分の属する班長の指揮下にという具合だ
命令の流れとしては、分隊長→各班長→各分隊員という上流から下流へという感じだ
各班は対等の立場で独立しており、原則的にA班長からB隊員に命令が下されることはないと思っていい
※B班長が負傷、死亡で戦線離脱し、代理の班長にA班長が先任として指示やアドバイスをすることはある

例として、道を渡る状況を考えてみよう※話が複雑になるので、場所は市街地で敵を警戒中(ただし接敵なし)

話をしているのは《分》が分隊長、《Aがファイア・チーム・アルファの班長、《B》がファイア・チーム・ブラボーの班長
分隊長の符丁は単純にノベンバーとする(今11月なので)

まず、渡る手前で分隊長から各班長に止まるように命じられる
分「全隊、停止。全体、停止。周囲警戒して索敵開始、発砲は禁止――何かあればノベンバーに報告せよ」
A「アルファ了解――アルファ全員、停止して周囲警戒。発砲禁止」
B「ブラボー了解――右に同じ」
しばらく様子を窺う、分隊長はベテラン軍曹と相談して対応を素早く決める
異常はないのか、各班長から特に報告はない
分「ノベンバーより各班、状況報告を」
A「アルファ、異常なし」
B「ブラボーも異常なし」
分「ノベンバー、了解。待機せよ――ブラボーへ。反対側の壁伝いに展開、アルファの援護位置につけ。了解したら復唱せよ。アルファは待機、復唱の要なし」
B「こちらブラボー、前進して援護位置につきます」
ブラボーが反対側の壁について曲がり角まで前進するまで、残りは待機する
B「ノベンバーへ。援護位置につきました」
分「了解、そのまま援護体制維持。アルファは前進開始、交差点を渡った位置で待機。慎重に」
A「アルファ了解しました――SAWとATはこの位置で班を援護、自分とグレネーダーから移動開始する」
A分隊は制圧力の高いSAWに道を渡るまで援護してもらうという判断を下した
※班長を任せている部下の判断に対して、(内容に明らかな間違いなどがないかぎり)分隊長はとやかく言うべきではない
A班が移動完了する
A「アルファ、移動完了。待機中です」
分「了解、アルファ。両班ともそのまま待機、ノベンバーも移動する」
AとBに援護してもらい、分隊長はアルファの渡った位置へ移動、少し先に進む形になる
分「ブラボー、移動準備」
B「いつでもどうぞ」
分「ブラボー、移動開始せよ」
B「ブラボー、了解」
B班はA班を見習って、SAWとATを残して班長とグレネーダーが先発で移動し、後続が合流という感じに
B「ブラボー移動完了」
分「ノベンバーより分隊。ノベンバーより分隊。次の角まで移動開始。ブラボーはそのまま壁伝いに。アルファ、先導せよ。復唱の要なし」
A「アルファ、了解しました」
B「ブラボーも了解」

どうだろう?
道を渡るだけなのに、凄く大変じゃないか
普段なら、信号の色と周りの人や車に気をつけさえすればいいものを、戦場になった瞬間この面倒くささ
でも面倒だからって、不用意に交差点渡って、スナイパーの餌食になったり、固定軽機関銃やら重機関銃のタコ殴りに遭うよりは、よっぽどマシと思わなきゃ

あわせて読みたい

コメントを残す