2016-05-02

ハリウッド版北斗の拳……じゃなかった
マッドマックス・怒りのデスロードを見たんだぞ

前評判とか、ネタバレレビューとか殆ど見ないでの鑑賞(それが普通か)となった
ストーリーに関しては、多分面白くない映画というのが正直な印象
とにかく、21世紀に作られた映画の中でも、指折りの頭の悪さ(褒め言葉)
イカレタ映画というべきか
さすがは、北斗の拳の元ネタ

ただ、難点も
陳腐というか、興ざめする展開があるのも確かで
そこはちょっと、脚本の段階でどうにかできなかったのだろうかと首を傾げる
色々遭った挙句、スタート地点に回帰するというのは、よくある締め方だし、そこに至る理由だったり登場人物の動機があったりして、なおかつ自然とそういう流れになってれば……いいんだけど
車で言うと、ギアが噛みあえば、それこそ時が経つのを忘れさせてくれるモノになったんだろうなあ
マッドマックス・怒りのデスロードに関して言うと、残念ながらそういう感じではなく、場当たり的なストーリーになってしまっている
ただ、その点を気にしないで見れば、とにかくキャラクターと世界観が魅力的なので、その部分を楽しめる
指を伸ばして交差させて、神聖なV8エンジンのサインにするとか
スピーカー満載の車に、ギター構えた男がBGMを生演奏とか
いちいち、やることが馬鹿そうで、モヒカン頭と肩にトゲのついた革の服と火炎放射器がよく似合う
キャラクターに関してはほんとに魅力的で、それぞれに見せ場と役割分担が整理されているので見ていて飽きない
特に自分が気に入ったのは、主人公・マックスを輸血袋として使おうとする、ジョーの信奉者にして後に裏切り者と化す、ニュークス
彼の存在は、この映画の中であまりにも大きい
もっと単純にいうと、作中で最も良いキャラしてる
公開前、しきりに紹介されていたフュリオサ大隊長については、素直に良いキャラだと思ったけど、その無謀な行動にイモータン・ジョーの妻5人を強引に巻き込んで事態を厄介にするというのが、なんか……お前も頭悪いのかよ! と突っ込みたくなる

最初は衰弱した雑魚キャラが空回ってる姿を見せ、自滅を期待させる……が、マックスと関わったことで少しずつ彼の運命は変わっていく
自分は物語を見る時に、特に気にするポイントがあって
それはキャラクターが見せる色々な「変化」に尽きる
物語とキャラクターという観点から見ると、変化って、とても広く深い意味の言葉になってくるのが楽しい
それこそ、「変化」というのは単純なものでいい
例えば、全然笑わない、クール系の女の子が何かのきっかけで、笑うとかね
で、この場合、主人公とか重要キャラの一番の役割はその子が笑う「きっかけ」を与えたり、影響させること
マッドマックスにおいては、そういう「変化」がわかりやすく、しかも大きく表れているキャラクターがニュークスとなるわけだ

対して、マックスたち(というより、フュリオサ)を追うイモータン・ジョーとその部下たちに関しては、あんまり魅力を感じないのが残念なところ
ただ行動が首尾一貫してるけど、部下たちに信奉されている割にジョーの行動とその動機は自己中すぎて、悪役としての魅力に欠けている
そもそも見せ場がまったくないという……
悪い人間としての描写もあるにはあるんだけど、そこがちょっと見ていて不快極まる内容だったので、嫌悪感の方が勝ってしまうのがなんか残念だったなあ
例えば、物凄く月並みだけど「彼は若い頃には良い指導者で……」とか「ある日、彼は独裁者になった(ならざるを得なかった)」とか、そういう背景がわかればまた違ったんだけど
そういうのは一切なしで「特に理由ないけど信奉されている」、観客からしたら彼は裸の王様にしか見えない
懐古主義者みたいなことを言いたくないけど、革のパンツ一丁の鉄仮面を少しは見習ってどうぞ

ちょっと期待していただけに、マッドマックス・怒りのデスロードについては少しがっかりしてしまった
だけど、この程度はまだ序の口だと、後日自分は思い知らされる
いや、ほんとに
マッドマックスよりもずっと期待してた映画が、マジで糞つまらなくて泣けたの
全世界のシュワルツェネッガー氏のファンは筋肉で怒りを表現しよう

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